『もののがたり』はいつ完結?連載期間・掲載誌変更の経緯と登場人物を徹底解説
『もののがたり』は、オニグンソウによる、付喪神と人間の絆を描いた漫画作品です。2014年に集英社の『ミラクルジャンプ』で連載が始まり、2016年に『ウルトラジャンプ』へ移籍。2023年7月号で最終回を迎え、全16巻で完結しました。
本作を調べる読者が気になるのは、単なるあらすじだけではありません。なぜ掲載誌が変更されたのか、付喪神とはどのような存在なのか、主人公の岐兵馬と長月ぼたんはどのような関係にあるのか。そして、約9年にわたる連載がどのように幕を閉じたのかという点です。2026年時点の作品情報を踏まえ、集英社の公式書誌情報や『ウルトラジャンプ』の掲載記録などをもとに、基本設定から連載の歴史、物語の読みどころまで整理します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 連載期間:2014年5月号から2023年7月号まで。約9年にわたって連載された作品です。
- 掲載誌変更:『ミラクルジャンプ』から『ウルトラジャンプ』へ移籍したのは2016年2月号。集英社の別雑誌へ連載の場を移しました。
- 完結情報:漫画は全16巻で完結。最終巻は2023年8月18日に発売されました。
- 物語の核心:付喪神を憎む青年・岐兵馬と、付喪神を家族として愛する少女・長月ぼたんの対照的な価値観が物語を動かします。
【まず押さえる】『もののがたり』の基本情報とあらすじ
『もののがたり』は、長い年月を経た器物に心が宿る「付喪神」を題材とした漫画です。作者はオニグンソウ、出版社は集英社。人ならざる存在との戦いを軸にしながら、家族愛、過去の喪失、他者への理解、恋愛といったテーマを組み合わせています。
物語の舞台となるのは、古い歴史と独自の文化を持つ京都。付喪神を元の世界へ還す役目を担う青年と、付喪神たちに守られながら暮らす少女が出会い、共同生活を始めるところから物語が展開します。
主人公の岐兵馬は、付喪神に大切な家族を奪われた過去を持ち、付喪神に対して強い憎しみを抱いています。一方、長月ぼたんは、六人の付喪神を「婚礼調度」と呼び、家族同然の存在として大切にしています。同じ付喪神を前にしながら、二人の認識は正反対です。
兵馬は祖父の岐造兵から、付喪神への理解を深めるために長月家で暮らすよう命じられます。そこで待ち受けていたのは、ぼたんと婚礼調度たちとの生活でした。兵馬が抱える過去の傷と、ぼたんが背負う特殊な事情が交差することで、共同生活はやがて人間社会と付喪神の世界を巻き込む大きな争いへ発展していきます。
集英社コミック公式の作品紹介でも、物語の中心は兵馬とぼたん、そして付喪神たちが紡ぐ「絆と恋」として紹介されています。単純な妖怪退治ではなく、敵だと思っていた相手を理解できるのかという問いが、作品全体を貫いています。
基本情報
- 作品名:もののがたり
- 作者:オニグンソウ
- 出版社:集英社
- 初掲載誌:ミラクルジャンプ
- 移籍後の掲載誌:ウルトラジャンプ
- 連載開始:2014年5月号
- 連載終了:2023年7月号
- 単行本:全16巻、完結
- 主なジャンル:伝奇、ファンタジー、バトル、人間ドラマ、恋愛

【連載期間を時系列で整理】ミラクルジャンプからウルトラジャンプへ移った経緯
『もののがたり』の出版史で押さえておきたいのが、掲載誌の変更です。作品は2014年5月号の『ミラクルジャンプ』で連載を開始し、2016年2月号から『ウルトラジャンプ』へ移籍しました。その後は同誌で連載を続け、2023年7月号で最終回を迎えています。
集英社の雑誌情報や国立国会図書館の書誌記録を照らし合わせると、連載の流れは次のように整理できます。
| 時期 | 出来事 | 確認できる内容 |
|---|---|---|
| 2014年5月号 | 連載開始 | 『ミラクルジャンプ』で連載がスタート |
| 2015年3月19日 | 単行本第1巻発売 | 集英社からコミックス第1巻が刊行 |
| 2016年1月号 | 『ミラクルジャンプ』での連載終了 | 同誌での掲載期間が終了 |
| 2016年2月号 | 『ウルトラジャンプ』へ移籍 | 移籍後の連載がスタート。「電撃移籍新連載」として紹介 |
| 2023年7月号 | 漫画の最終回 | 『ウルトラジャンプ』で表紙・巻頭カラー・最終回として掲載 |
| 2023年8月18日 | 単行本第16巻発売 | 集英社の公式書誌情報で完結巻として案内 |
移籍時の経緯については、2016年1月19日付のコミックナタリーの記事が参考になります。同記事は、『ミラクルジャンプ』で連載されていた本作が『ウルトラジャンプ』へ移り、同誌2月号で連載を開始したことを伝えています。少年ジャンプ+の同号の案内でも、「ミラクルジャンプ」からの移籍新連載として紹介されました。
ただし、掲載誌変更の理由については注意が必要です。移籍の事実は確認できますが、編集部が詳細な理由を説明した情報は公表されていません。作品の人気低迷や打ち切りなど、特定の事情を移籍の原因と断定することはできません。
また、国立国会図書館の記録では『ミラクルジャンプ』は2017年3月号まで刊行されています。このため、同誌が休刊したために『もののがたり』が移籍した、という説明も正確ではありません。確認できるのは、雑誌の刊行が続いていた時期に、作品が別の掲載誌へ移ったという事実です。
この変更は、作品の歴史を理解するうえで重要です。連載開始時の『ミラクルジャンプ』と、移籍先の『ウルトラジャンプ』という二つの掲載誌を押さえておけば、単行本の刊行情報や過去の掲載記録を調べる際にも混乱しにくくなります。
【作品設定の核心】付喪神・塞眼・常世とは何か
『もののがたり』を読み解くには、作品独自の世界観を理解する必要があります。中心となるのは「付喪神」「塞眼」「常世」、そして物語の根幹に関わる魂「マレビト」です。
付喪神とは、長い年月を経た器物に心が宿った存在です。作中では、物が単なる道具にとどまらず、意志を持ち、人間と関係を築く存在として描かれます。付喪神は一律に善良でも悪でもありません。それぞれが異なる目的や価値観を持っているため、人間との関係も一様ではありません。
塞眼(さえのめ)は、付喪神を見極め、対処し、常世へ還す役目を担う者たちです。岐兵馬は、その塞眼を担う御三家の一つ、岐家の次期当主です。付喪神が人間社会に及ぼす危険を防ぐ立場である一方、兵馬は個人的な悲劇から付喪神を憎んでいるため、職務上の判断にも感情が強く表れます。
常世は、現世とは異なる世界として描かれ、付喪神の存在と深く結びついています。付喪神を倒すことだけが問題の解決になるわけではなく、どのように対処し、どこへ導くのかという判断が物語の争点になります。
そして、ぼたんの身体に宿る「マレビト」は、付喪神の命の元となる魂に関係する重要な存在です。ぼたんは普通の人間でありながら、特別な事情によって幼いころから人や付喪神に狙われてきました。この秘密が、彼女と婚礼調度の関係、兵馬が長月家で暮らす理由、そして物語の敵対勢力の動機を結びつけます。
ここで注目したいのは、作品が人間と付喪神を単純な善悪の二陣営に分けていない点です。付喪神によって家族を奪われた兵馬の憎しみには、彼自身の経験に基づく理由があります。一方、ぼたんが付喪神を家族として愛する姿にも、共に生きてきた時間があります。双方の立場を理解することで、物語の対立が単なる正義と悪の衝突ではないと見えてきます。

【登場人物を整理】岐兵馬・長月ぼたんと婚礼調度の関係
『もののがたり』の登場人物は、それぞれの過去や信念が物語の展開に影響を与えています。特に重要なのは、兵馬とぼたんの価値観の違い、そして二人を取り巻く付喪神たちの存在です。
岐兵馬は、塞眼御三家の一つである岐家の次期当主です。兄と姉を付喪神に殺された経験から、付喪神を強く憎んでいます。責任感が強く、問題に対して正面から向き合う一方、憎しみが先行して相手の事情を見失うこともあります。長月家での生活は、兵馬が自分の信念を問い直すきっかけとなります。
長月ぼたんは、京都で暮らす長月家の当主です。婚礼調度の六人を家族として愛しており、付喪神との共存を自然なものとして受け入れています。しかし、マレビトを宿す特殊な存在であるため、幼少期から周囲の人間や付喪神に利用される危険にさらされてきました。穏やかな生活の裏側には、他者から理解されにくい事情があります。
二人の間にあるのは、単純な恋愛上のすれ違いではありません。兵馬は付喪神を遠ざけることで大切な人を失う危険を避けようとし、ぼたんは付喪神と共に暮らすことで築いてきた家族を守ろうとします。相手を大切に思う気持ちがあっても、過去の経験と価値観が異なるため、理解に時間がかかるのです。
ぼたんと暮らす六人の付喪神は「婚礼調度」と呼ばれます。それぞれ異なる器物を由来とし、性格や能力も違います。
- 羽織:婚礼調度のまとめ役。ぼたんを見守り、兵馬との関係にも期待を寄せます。
- 薙:刀の付喪神。豪快で喧嘩早く、ぼたんを守るためなら強硬な手段も取ります。
- 結:簪の付喪神。冷静で厳しい一面を持ちますが、ぼたんへの愛情は深い人物です。
- 硯:硯の付喪神。人間の感情や楽しみを理解しようとしています。
- 鏡:鏡の付喪神。真実を映し出す能力を持ち、人間の恋愛にも関心を示します。
- 匣:匣の付喪神。大きな身体と寡黙な性格が特徴で、ぼたんを守る力を備えています。
この六人は、戦闘に参加する仲間というだけではありません。ぼたんが付喪神を家族として受け入れてきた時間そのものを表す存在です。兵馬にとって彼らとの生活は、付喪神を一括りにして憎む考え方を変える試練になります。
さらに、兵馬の祖父である岐造兵も重要な人物です。兵馬を長月家へ送り出したのは、付喪神を力ずくで封じるだけではなく、その声を聞き、導くことを学ばせるためでした。兵馬の変化を理解するには、祖父の判断と、兄の隼人・姉の鼓吹を失った過去をあわせて見る必要があります。
【物語を深く読む】『もののがたり』が描く絆と対立の意味
本作の特徴は、付喪神という伝奇的な題材を使いながら、登場人物が抱える感情を物語の中心に置いていることです。敵を倒す強さだけでは解決できない問題が、兵馬とぼたんの共同生活を通じて浮かび上がります。
第一の読みどころは、兵馬の価値観が変化していく過程です。兵馬の憎しみは、単なる思い込みから生まれたものではありません。家族を奪われた経験があるため、付喪神を危険な存在として扱うことには、彼自身にとって切実な理由があります。その考え方が揺らぐのは、ぼたんや婚礼調度との生活を通じて、付喪神にも個別の意志や感情があると知るからです。
第二の読みどころは、ぼたんの立場です。ぼたんは付喪神と共に暮らしていますが、そのことだけで彼女の人生が平穏になるわけではありません。マレビトを宿す存在であることから、他者の思惑に巻き込まれ、自分の意思とは別の理由で狙われます。彼女の物語は、誰かに守られることと、自分の人生を自分で選ぶことの違いにもつながっています。
第三の読みどころは、婚礼調度が象徴する家族の形です。六人は血縁関係によって結ばれた人間の家族ではありません。それでも、共に生活し、互いを守り、相手のために行動することで家族としての絆を築いています。この設定によって、作品は「人間であること」と「家族であること」を同じものとして扱わず、関係性そのものに目を向けています。
また、兵馬が属する塞眼にも、単純な善悪では整理できない問題があります。危険な付喪神を抑えるという役割は必要ですが、組織の判断が常に個々の事情を正しく捉えるとは限りません。兵馬自身の経験に加え、塞眼内部の立場や思惑が絡むことで、物語は個人的な復讐から、付喪神と人間が共存する社会のあり方へと広がっていきます。
この構造があるため、『もののがたり』はバトル漫画として読んでも楽しめる一方、人物の感情や人間関係に注目すると、戦いの意味が変わって見えてきます。勝敗だけでなく、誰が何を守ろうとしているのか、なぜ相手を敵とみなすのかを考えることが、作品を深く味わうポイントです。

【プロの結論】完結した今だからこそ確認したい作品の魅力
『もののがたり』は、2014年の連載開始から2023年の完結まで、掲載誌を移しながら物語を積み重ねた作品です。最終回が掲載されたのは『ウルトラジャンプ』2023年7月号で、集英社の公式書誌情報では単行本第16巻が完結巻として案内されています。
全16巻というまとまった構成は、これから読み始める読者にとっても大きな利点です。連載中の作品のように次の展開を長期間待つ必要がなく、兵馬とぼたんの出会いから、二人を取り巻く問題の変化、物語の決着までを通して読めます。
また、掲載誌の移籍を理由に作品が打ち切られたと考える必要もありません。『ウルトラジャンプ』の2023年7月号の掲載情報では、本作は表紙・巻頭カラー・最終回として扱われています。単行本第16巻にも最終話が収録され、完結巻として発売されています。連載終了の時期と最終巻の発売日を区別しておけば、作品の完結情報を正確に把握できます。
これから読む人におすすめしたいのは、まず兵馬とぼたんの立場の違いに注目することです。兵馬がなぜ付喪神を憎むのか、ぼたんがなぜ付喪神を家族として愛せるのか。この二つの問いを出発点にすると、婚礼調度の言動や塞眼の判断、敵対する付喪神たちの行動も理解しやすくなります。
一方、戦闘の迫力や能力の設定だけを最優先にしたい読者は、人間関係や過去の事情が物語に深く関わる点を理解しておくと、作品との相性を判断しやすいでしょう。本作の魅力は、戦いの勝敗だけでなく、対立していた者同士が相手を理解できるのかという過程にもあります。
連載の長さ、掲載誌の変遷、作品の設定を合わせて見ると、『もののがたり』は単に付喪神を倒す物語ではありません。人間と物、憎しみと理解、血縁と家族、そして守ることと向き合うことを描いた作品です。その複数のテーマが、兵馬とぼたんの関係を軸に結びついています。
【もののがたり】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:『もののがたり』の漫画はいつ連載終了しましたか?
A1:『ウルトラジャンプ』2023年7月号で最終回を迎えました。同号の発売日は2023年6月19日です。単行本の完結巻となる第16巻は、2023年8月18日に発売されました。
Q2:『もののがたり』はいつから連載が始まりましたか?
A2:2014年5月号の『ミラクルジャンプ』で連載が始まりました。その後、2016年2月号から『ウルトラジャンプ』へ移籍し、2023年7月号まで連載が続きました。
Q3:『もののがたり』が掲載誌を変更した理由は何ですか?
A3:2016年2月号から『ミラクルジャンプ』を離れ、『ウルトラジャンプ』へ移籍したことは、当時の雑誌案内やコミックナタリーの記事で確認できます。一方、移籍の詳しい理由は公表されていません。また、『ミラクルジャンプ』は2017年3月号まで刊行されており、雑誌の休刊による移籍と説明するのは正確ではありません。
Q4:『もののがたり』の漫画は全何巻ですか?
A4:全16巻です。集英社の公式書誌情報では、第16巻が完結巻として案内されています。物語を最初から最後まで単行本で読み通せます。
Q5:『もののがたり』の主人公とヒロインは誰ですか?
A5:主人公は、付喪神を常世へ還す役目を担う岐兵馬です。ヒロインの長月ぼたんは、六人の付喪神を家族として愛する長月家の当主です。付喪神に対して正反対の考え方を持つ二人の関係が、物語の中心になります。
まとめ:連載の歴史と作品設定を押さえて『もののがたり』を読み解く
『もののがたり』は、オニグンソウが描く付喪神をめぐる漫画で、2014年5月号の『ミラクルジャンプ』から始まり、2016年2月号に『ウルトラジャンプ』へ移籍。2023年7月号で最終回を迎え、全16巻で完結しました。
掲載誌の変更については、移籍した時期と事実は明らかですが、詳しい理由は公表されていません。連載終了と最終巻の発売も別の日付であり、最終巻の第16巻は2023年8月18日に刊行されています。こうした基本情報を押さえることで、作品の歴史を正確に理解できます。
物語の中心にあるのは、付喪神を憎む兵馬と、付喪神を家族として愛するぼたんの対照的な価値観です。二人の出会いを通じて、作品は憎しみを生む過去、他者を理解する難しさ、家族の形、そして人間と付喪神の共存を描いていきます。
連載が完結した2026年現在、『もののがたり』を読むなら、単なる妖怪退治やバトルの物語としてだけでなく、登場人物が何を守り、なぜ対立し、どのように相手と向き合うのかに注目するのがおすすめです。掲載誌の変遷と作品設定を知ったうえで読み進めれば、全16巻を通して描かれた「人と物の絆」というテーマが、より鮮明に見えてきます。 (出典: ものの が たり(Yahoo!ニュース))