相撲の呼び出し給料は2026年いくら?階級別の旧規程と年収の実態を徹底解説
大相撲の土俵で力士の名前を呼び上げ、土俵の構築や競技の進行を支える「呼出(よびだし)」。立呼出から序ノ口呼出まで階級が分かれており、給料も階級や手当によって異なる仕組みです。では、2026年現在、呼出の月給や年収はいくらなのでしょうか。
日本相撲協会の最新の公開事業報告書では、呼出全員に月給制の給与を支給し、東京場所ごとに装束補助費も支給していることが確認できます。一方、現在の階級別給与額は公開資料から確定できません。過去の給与規程に記された本俸の金額と、現在の実際の給料や推定年収を区別しながら、初任給、昇進、行司との待遇の違いまで詳しく整理します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 2026年の給料:月給制と装束補助費の支給は確認できるものの、現行の階級別給与額は公表資料から特定できない。
- 旧規程の金額:序ノ口呼出以下の本俸は月額1万4,000円以上2万円未満、三役呼出以上は36万〜40万円と定められていた。
- 年収の見方:旧規程の本俸を12倍した金額は参考値にすぎず、手当を含む現在の実年収とは異なる。
【2026年最新】相撲の呼び出しの給料はいくら?現在の公表状況
2026年10月時点で、日本相撲協会の公式サイトに掲載されている最新の事業報告書は、令和7年(2025年)分です。対象期間は2025年1月1日から12月31日までで、呼出の給与についても記載があります。
同報告書の「呼出の養成」では、呼出全員に月給制による給与を支給し、東京場所ごとに装束補助費も支給すると説明されています。2025年12月末時点の呼出の人数は43人です。
ただし、報告書に掲載されているのは給与制度の概要であり、立呼出や幕内呼出などの階級別の具体的な月給、個人ごとの手当額、年間の総支給額ではありません。
日本相撲協会の「業務・財務情報」ページで公開されている規程類にも、呼出の現行の階級別給与額を確認できる規程は掲載されていません。公開されている役員・評議員の報酬規程を、呼出の給与規程と混同しないことも大切です。
したがって、2026年の呼出の給料について、立呼出は月40万円、序ノ口呼出は月14万円などと一律に断定することはできません。ネット上で見かける具体的な金額の多くは、過去の規程やそれを基にした試算です。

【階級別一覧】旧規程に記された呼出の本俸はいくらだった?
現在の給料を考えるうえで参考になるのが、平成8年(1996年)11月現在の「財団法人日本相撲協会寄附行為施行細則」です。同資料には、呼出の階級に応じた本俸の基準が記されています。以下は、その旧規程に基づく月額です。
| 呼出の階級 | 旧規程の本俸(月額) | 金額を見る際の注意点 |
|---|---|---|
| 立呼出・副立呼出・三役呼出 | 36万円以上40万円まで | 旧規程では「三役呼出以上」として一括区分 |
| 幕内呼出 | 20万円以上36万円未満 | 現在の支給額を示すものではない |
| 十枚目呼出(十両呼出) | 10万円以上20万円未満 | 十両の取組を担当する階級 |
| 幕下呼出 | 4万2,000円以上10万円未満 | 本俸のみの基準 |
| 三段目呼出 | 2万9,000円以上7万円未満 | 幕下の本俸範囲と一部重複 |
| 序二段呼出 | 2万円以上2万9,000円未満 | 本俸のみの基準 |
| 序ノ口呼出以下 | 1万4,000円以上2万円未満 | 初期の階級に該当する旧基準 |
ここで注意したいのは、表の金額が現在の給与一覧ではなく、あくまで旧規程における本俸の基準だという点です。たとえば、立呼出・副立呼出・三役呼出は旧規程では同じ区分にまとめられており、それぞれの現行給与が個別に示されているわけではありません。
また、三段目呼出の本俸範囲は2万9,000円以上7万円未満、幕下呼出は4万2,000円以上10万円未満とされ、両者には金額の重複があります。つまり、旧規程であっても階級ごとの金額を単純に一つずつ並べ、境界で機械的に昇給する仕組みとは限りません。
同規程では、本俸は各人の能力、成績、勤務状況などを考慮して理事長が決定するとされています。さらに、平成30年度(2018年)の日本相撲協会の事業報告書には、協会員の給与・手当に関する規程の変更や給与・手当等の改定が記録されています。1990年代の金額を2026年にもそのまま適用できない理由は、ここにもあります。
【初任給・年収】基本給と手当、装束補助費の仕組み
呼出の給与を理解するには、本俸と手当を分けて考える必要があります。旧規程では、給与は本俸と手当から成り、手当については能力、成績、勤務状況、物価や社会情勢などを勘案して理事長が決定する仕組みでした。
過去の規程に記された初任給は、次の金額です。
- 本俸:月額1万4,000円
- 手当:月額12万6,000円
- 合計:月額14万円
この月額14万円を12か月分に換算すると、年額168万円になります。しかし、これは旧規程に記された初任給の単純計算であり、2026年の初任給や実際の年収を表す数字ではありません。
同じように、旧規程の三役呼出以上の本俸上限である月額40万円を12倍すると、年額480万円です。ただし、これは本俸だけを仮に12か月分計算した数字であり、現在の立呼出の年収が480万円だと確認できたわけではありません。
実際の年収を知るには、本俸だけでなく、手当、装束補助費、その他の支給項目を確認する必要があります。現行の支給額や個人別の総支給額が公表されていない以上、手当込みの年収を確定することはできません。
装束補助費については、日本相撲協会の2025年事業報告書に、東京場所ごとに支給すると記載されています。東京場所は一月・五月・九月場所です。ただし、現在の補助額や階級別の支給条件までは、同報告書から読み取れません。
装束補助費は、呼出が職務で着用する装束に関係する支給項目です。月々の給与と同じものとして扱うのではなく、給与とは別に支給される費用として整理するのが適切です。

【昇進と仕事内容】立呼出になるまでの道のりと階級の違い
呼出の階級は、序ノ口、序二段、三段目、幕下、十枚目、幕内、三役、副立呼出、立呼出へと続きます。力士の番付と似た呼び方ですが、呼出自身の階級は力士の勝ち星によって決まるものではありません。
日本相撲協会の2025年事業報告書によると、呼出の階級順位は、原則として毎年九月場所後の理事会で翌年度分を決定します。昇進は一場所の成績だけで自動的に決まる仕組みではなく、勤続年数や勤務状況、技能などを含む職務上の評価が関係します。
ただし、現在の詳細な昇進基準や、各階級への昇進に必要な勤続年数を一律の条件として示す現行規程は、一般公開資料からは確認できません。過去の基準や解説記事に記載された年数を、現在も必ず適用される条件として扱うのは避けるべきです。
呼出の仕事は、力士の名前を呼び上げることだけではありません。日本相撲協会の組織紹介では、土俵の構築、力士の呼び出し、競技の進行を担う役割として説明されています。実際には、本場所や巡業を円滑に進めるための準備や、太鼓などの伝統的な仕事も含まれます。
上位の呼出ほど長年の経験を積み、土俵上での役割や責任も大きくなります。立呼出は呼出の最高位に当たり、単に声がよく通るだけでなく、伝統的な作法を守りながら競技の進行を支える経験と技量が求められます。
なお、呼出の採用後の研修・養成についても、協会の事業報告書には記載があります。一方、旧規程で見られる「見習い期間3年」という記述は、床山の給与欄にある見習い期間と混同されることがあります。これをそのまま呼出の現在の見習い期間だと解釈するのは正確ではありません。
【行司との比較・定年】呼出の待遇はどこが違う?
呼出と行司は、ともに日本相撲協会に所属し、大相撲の運営を支える職務です。どちらも月給制であり、装束に関する補助費が支給されることが、協会の事業報告書から確認できます。ただし、職務や装束補助費の支給単位には違いがあります。
2025年の事業報告書では、呼出は「東京場所ごと」に装束補助費を支給すると記載されている一方、行司は「場所ごと」に支給するとされています。これは支給制度の記載上の違いですが、具体的な金額や個々の受給額まで分かるものではありません。
旧規程を比較すると、呼出の三役呼出以上の本俸は月額36万〜40万円、行司の立行司の本俸は月額40万〜50万円という基準が記されています。また、初任給については呼出と行司の双方に、月額14万円という旧基準がありました。
ただし、これらは過去の規程に記された金額です。現行の呼出と行司の給料を直接比較できる最新の給与表は公開資料から確認できないため、現在も同じ差があると断定することはできません。
定年については、呼出は一般に65歳が停年とされています。ただし、2026年の公開事業報告書には、65歳以降の再雇用の有無や給与条件を具体的に示す記載はありません。定年後も現役時代と同じ給料が支給される、あるいは一律に再雇用されるといった説明には根拠が不足しています。
呼出の待遇を知るうえでは、現役中の月給・手当と、定年後の雇用条件を分けて考えることが大切です。

【プロの結論】呼出の給料を調べるときに見落とせない3つのポイント
相撲の呼出の給料をめぐる情報で、特に注意したいのは「旧規程の本俸」「手当込みの年収」「現行の実際の支給額」が混同されやすいことです。ネット上で具体的な数字が示されていても、それがどの年代の規程に基づくものなのかによって意味が大きく変わります。
数字を見極める際は、次の3点を確認すると、誤解を減らせます。
- 基準となる資料の年代:平成8年(1996年)現在の旧規程なのか、2025年の事業報告書など現行に近い資料なのかを確認する。
- 本俸と手当の区別:月給の一部である本俸だけを年収として扱わず、手当や装束補助費を別に考える。
- 確定額と推定額の区別:月額を12倍しただけの試算と、実際の年間総支給額を区別する。
また、呼出の給料を単純に「高い・安い」で評価することにも注意が必要です。仕事には、土俵の準備、競技の進行、伝統的な作法の継承など、相撲興行を成立させるための役割が含まれています。給与額だけで職務の価値や待遇の全体像を判断することはできません。
2026年の給料を正確に知りたい場合は、日本相撲協会の最新の事業報告書と、今後公開される給与関連規程の改定情報を確認することが、最も確実な判断方法です。
【相撲呼び出し給料】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年現在、立呼出の年収はいくらですか?
A1:現行の階級別給与額や個人別の総支給額は公開資料から確認できないため、確定した年収は分かりません。旧規程の本俸上限である月額40万円を12倍した480万円という数字は、あくまで過去の基準による単純計算です。
Q2:呼出の初任給は月14万円ですか?
A2:月額14万円は、過去の規程に記載された本俸1万4,000円と手当12万6,000円の合計です。2026年の現行初任給として確認された金額ではありません。
Q3:呼出の給料は行司より高いですか?
A3:過去の規程では、最高位の呼出と立行司で本俸の基準が異なっていました。しかし、現在の階級別給与額を直接比較できる公開資料がないため、2026年時点でどちらが高いかは断定できません。
まとめ:2026年の呼出の給料は旧規程と現行資料を分けて判断
相撲の呼出の給料は、階級に応じた本俸と手当を基本とする月給制です。日本相撲協会の2025年事業報告書では、呼出全員への月給制給与と、東京場所ごとの装束補助費の支給が確認できます。一方、現行の階級別給与額や実際の年収を確定できる数字は公表資料からは特定できません。
旧規程には、序ノ口呼出以下の本俸月額1万4,000円以上2万円未満、三役呼出以上の月額36万〜40万円などの基準が記されていました。初任給月14万円や、上位階級の年収480万円という数字も、旧規程を基にした参考値としてなら理解できますが、現在の給料そのものではありません。
呼出の待遇を正確に把握するには、階級別の本俸、手当、装束補助費、昇進条件、定年後の待遇をそれぞれ区別する必要があります。2026年の現行額を知りたい読者にとっては、過去の数字を最新の確定額と誤認せず、日本相撲協会の公開資料に基づいて判断することが重要です。 (出典: 相撲 呼び出し 給料(Yahoo!ニュース))