江戸川乱歩アニメ一覧2026|乱歩奇譚とTRICKSTERの違いを徹底比較
江戸川乱歩を原案とするアニメには、猟奇的な事件と心理描写が印象的な『乱歩奇譚 Game of Laplace』、少年探偵団の物語を近未来へ再構築した『TRICKSTER -江戸川乱歩「少年探偵団」より-』、そしてコミカルな短編作品『超・少年探偵団NEO』などがあります。いずれも江戸川乱歩の世界観を受け継いでいますが、原作との関係や物語の方向性、キャラクターの描き方は大きく異なります。
2026年10月時点で、まず押さえておきたいのは、2015年放送の『乱歩奇譚』と2016~2017年放送の『TRICKSTER』の違いです。前者は江戸川乱歩の複数の作品から着想を得たオリジナルアニメ、後者は小説『少年探偵団』を下敷きにした近未来の探偵ドラマです。放送時期、あらすじ、声優、制作会社を整理しながら、初めて視聴する人にも分かりやすく解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:『乱歩奇譚 Game of Laplace』は2015年7~9月にフジテレビ「ノイタミナ」枠で放送された全11話のオリジナルアニメ。
- 要点2:『TRICKSTER』は2016年10月~2017年3月に放送された全24話の作品で、『少年探偵団』を近未来設定に再構築している。
- 要点3:『超・少年探偵団NEO』や1968年の『わんぱく探偵団』も含めると、江戸川乱歩の探偵小説を受け継ぐアニメの歴史が見えてくる。
【江戸川乱歩アニメ一覧】歴代作品と放送時期を整理
江戸川乱歩の小説を原案とするアニメは、原作の筋書きをそのまま映像化するだけではありません。明智小五郎、小林少年、怪人二十面相といった人物や、怪奇・幻想・犯罪というモチーフを受け継ぎながら、時代設定やキャラクター像を大胆に変更した作品が目立ちます。
歴代作品を確認する際は、特定の小説を忠実に映像化した作品なのか、乱歩作品群を原案にしたオリジナル作品なのかを区別することが大切です。
- 1968年『わんぱく探偵団』:少年探偵団を題材にしたテレビアニメ。後年の作品に連なる探偵団アニメの先行例。
- 2015年『乱歩奇譚 Game of Laplace』:乱歩の複数作品をモチーフに、現代を舞台とする独自の物語を展開。
- 2016~2017年『TRICKSTER』:『少年探偵団』を下敷きに、2030年代の東京を舞台とする青春ミステリーを描く。
- 2017年『超・少年探偵団NEO』:少年探偵団と怪人二十面相の対決を、100年後の近未来とユーモアを交えて描く短編アニメ。
このうち、現代的な映像表現とシリアスな犯罪ドラマを楽しみたい人に向いているのが『乱歩奇譚』です。一方、少年探偵団を中心とした長編の人物ドラマを見たい人には『TRICKSTER』、テンポのよい短編を求める人には『超・少年探偵団NEO』という選び方ができます。
なお、1968年の『わんぱく探偵団』と2015年以降の作品では、制作年代も表現手法も異なります。すべてを同じ基準で比較するのではなく、それぞれの時代に乱歩の世界観がどのように再解釈されたかに注目すると、作品の個性が理解しやすくなります。

【乱歩奇譚 Game of Laplace】あらすじ・声優・ノイタミナ放送時期
『乱歩奇譚 Game of Laplace』は、江戸川乱歩の没後50年にあたる2015年に制作されたテレビアニメです。アニプレックスの公式作品情報によると、原案は江戸川乱歩、監督は岸誠二、シリーズ構成・脚本は上江洲誠、アニメーション制作はLerche(ラルケ)が担当しています。
フジテレビの「ノイタミナ」枠で2015年7月2日に放送が始まり、同年9月17日に最終回を迎えました。全11話で構成され、江戸川乱歩の『人間椅子』『影男』『怪人二十面相』『パノラマ島』などに見られる耽美的、奇怪、幻想的な世界観を、現代的な舞台へと置き換えています。
あらすじ:退屈な日常を変えた奇怪な事件
物語は、とある中学校で教師のバラバラ殺人事件が発生するところから始まります。事件に巻き込まれた少年コバヤシは、捜査に訪れた天才探偵アケチと出会います。異常犯罪を扱うアケチに興味を抱いたコバヤシは、自ら助手を志願。友人ハシバの心配をよそに、次々と奇怪な事件へ関わっていきます。
本作の特徴は、謎解きだけでなく、登場人物の内面や異常犯罪の背景にも踏み込むことです。乱歩作品に通じる倒錯的な美意識や、人間の欲望、社会からの逸脱といったテーマが、現代のキャラクターを通して描かれます。
主要キャストと声優
- アケチ:櫻井孝宏
- コバヤシ:高橋李依
- ハシバ:山下大輝
- カガミ:小西克幸
- ナカムラ:チョー
- 黒蜥蜴:日笠陽子
- 影男:子安武人
- ミナミ:藤田咲
- 死体君:山口勝平
櫻井孝宏、高橋李依、山下大輝の3人が、物語の中心となるアケチ、コバヤシ、ハシバを演じています。作品公式サイトのキャストコメントでも、主要キャラクターの印象や演技への意気込みが紹介されました。
制作面では、岸誠二監督と上江洲誠による構成・脚本、Lercheのアニメーション制作が重要なポイントです。原作の時代背景をそのまま再現するのではなく、奇怪な事件を現代の視聴者に向けたオリジナルの物語として再構成しています。
公式サイトで「原案」とされていることも見逃せません。本作は江戸川乱歩の特定の長編小説をそのままアニメ化した作品ではなく、複数の作品に由来するモチーフを使った新作です。そのため、原作小説の筋書きを追うことよりも、乱歩らしい世界観がどのように変換されたかを楽しむ作品といえます。
【TRICKSTER】江戸川乱歩「少年探偵団」を近未来に再構築
『TRICKSTER -江戸川乱歩「少年探偵団」より-』は、2016年10月3日から2017年3月27日まで放送されたテレビアニメです。トムス・エンタテインメントの作品情報では、全24話、1話30分とされています。TOKYO MX、読売テレビ、BS11などで放送されました。
2016年6月1日付のトムス・エンタテインメントの制作発表では、江戸川乱歩の小説『少年探偵団』を原案とする完全オリジナルアニメとして紹介されています。つまり、こちらも原作小説の忠実な再現ではなく、少年探偵団という設定や人物を土台に新しいストーリーを組み立てた作品です。
あらすじ:死ねない少年と探偵団の出会い
舞台は2030年代の東京。明智小五郎のもとには、さまざまな事件を解決する少年探偵団が集まっています。ある日、団員の花崎健介は、正体不明の靄によって「死ねない身体」になった少年・小林芳雄と出会います。
自らの死を望み、他人との接触を避けていた小林に対し、花崎は少年探偵団への参加を提案します。2人の出会いをきっかけに、明智小五郎と怪人二十面相の因縁も物語に絡み合い、登場人物たちの運命が動き始めます。
乱歩の作品に登場する小林少年、明智小五郎、怪人二十面相という人物を継承しながらも、小林の特殊な身体や近未来の設定を加えた点が本作の特徴です。推理だけではなく、死生観や人物同士の関係性にも物語の比重が置かれています。
主要キャストと制作陣
- 小林芳雄:山下大輝
- 花崎健介:逢坂良太
- 井上了:梅原裕一郎
- 野呂誠:木戸衣吹
- 明智小五郎:小野大輔
- 怪人二十面相:GACKT
監督は向井雅浩、脚本・シリーズ構成は吉田恵里香、キャラクターデザインはPEACH-PITが担当。アニメーション制作はトムス・エンタテインメントとシンエイ動画です。音楽は林ゆうきが手掛けています。
全24話という構成は、人物の背景や関係性を追いながら物語を見たい人にとって大きな特徴です。『乱歩奇譚』が奇怪な事件や心理的な不穏さを前面に出すのに対し、『TRICKSTER』は少年探偵団のメンバーと明智小五郎、怪人二十面相を軸に、長期的なドラマを展開します。

【作品比較】乱歩奇譚とTRICKSTERは何が違う?
両作の最大の違いは、江戸川乱歩のどの要素を中心に据えたかという点です。『乱歩奇譚』は乱歩作品群の怪奇性や幻想性を幅広く取り入れた作品であり、『TRICKSTER』は『少年探偵団』の人物・設定を近未来のオリジナルストーリーへ発展させています。
| 比較項目 | 乱歩奇譚 Game of Laplace | TRICKSTER |
|---|---|---|
| 放送時期 | 2015年7月2日~9月17日 | 2016年10月3日~2017年3月27日 |
| 話数・尺 | 全11話 | 全24話、1話30分 |
| 原案 | 江戸川乱歩の作品群 | 江戸川乱歩『少年探偵団』 |
| 主な舞台 | 現代をベースにした世界 | 2030年代の東京 |
| 物語の中心 | アケチ、コバヤシ、奇怪な事件 | 小林、花崎、明智小五郎、怪人二十面相 |
| 主要キャスト | 櫻井孝宏、高橋李依、山下大輝 | 山下大輝、逢坂良太、小野大輔、GACKTほか |
| アニメーション制作 | Lerche | トムス・エンタテインメント、シンエイ動画 |
| 作品の方向性 | 怪奇・心理・猟奇的なミステリー | 近未来SF・青春・探偵ドラマ |
原作との関係:乱歩奇譚は作品群、TRICKSTERは少年探偵団
『乱歩奇譚』は、『人間椅子』や『影男』などに見られる乱歩独特の世界観を取り入れています。原作小説のエピソードを一つずつ忠実に映像化するというより、複数の作品に通じる奇怪さや幻想性を現代の物語に取り込んだアプローチです。
対する『TRICKSTER』は、『少年探偵団』を下敷きにしている点が明確です。ただし、原作の筋書きをそのまま再現しているわけではありません。小林少年の設定を大きく変更し、近未来という舞台と独自の人物関係を組み合わせています。
視聴するならどちらがおすすめ?
猟奇的な事件や人間の心理、独特の映像表現を重視するなら『乱歩奇譚』が候補になります。全11話と比較的コンパクトなため、まず乱歩アニメの雰囲気を知りたい人にも向いています。ただし、事件描写や心理的に重いテーマが含まれるため、明るい推理劇を期待する人には合わない場合があります。
登場人物の関係性を長いスパンで追いたい人や、近未来の世界設定、少年探偵団を軸にしたドラマに興味がある人には『TRICKSTER』がおすすめです。24話を通して物語を追う構成なので、短時間で完結する作品を探している場合は『乱歩奇譚』のほうが選びやすいでしょう。
【超・少年探偵団NEO】短編アニメならではの魅力
『超・少年探偵団NEO』は、ポプラ社とディー・エル・イー(DLE)が手掛けたショートアニメです。2017年1月2日に放送が始まり、同年3月27日までTOKYO MXなどで展開されました。作品データでは全13話とされています。
ポプラ社の作品紹介によると、舞台は100年後の近未来東京。7代目小林少年が率いる少年探偵団と、7代目怪人二十面相との戦いを、スリリングかつユーモラスに描きます。長編の推理劇というより、乱歩作品の象徴的なキャラクターを現代的な短編エンターテインメントとして楽しむ作品です。
主要キャスト
- 7代目小林少年:木村良平
- 7代目明智小五郎:細谷佳正
- 7代目怪人二十面相:江口拓也
- 花崎マユミ:上坂すみれ
- ネコ夫人:花澤香菜
- ノロちゃん:久野美咲
- ナレーション:三木眞一郎
監督・シリーズ構成は大宮一仁、新たな怪人二十面相のキャラクターデザインは天野喜孝、アニメーション制作はDLEです。短い尺の中でキャラクターの個性やコミカルな展開を楽しめるため、重厚な犯罪ドラマよりも気軽に見られる作品を探している人に適しています。
また、少年探偵団を題材とするアニメの歴史を振り返るうえでは、1968年の『わんぱく探偵団』も押さえておきたい作品です。『乱歩奇譚』『TRICKSTER』『超・少年探偵団NEO』を見比べると、同じ探偵小説の系譜に属していても、怪奇性を強調するのか、人物ドラマを重視するのか、ユーモアを前面に出すのかによって作品の印象が変わることが分かります。

【2026年最新】江戸川乱歩アニメの選び方と知っておきたい誤解
2026年10月時点で、主要な公式作品情報に掲載されている代表作を比較する際は、2015年の『乱歩奇譚』、2016~2017年の『TRICKSTER』、2017年の『超・少年探偵団NEO』を中心に考えると整理しやすくなります。今回参照した公式作品ページでは、2026年放送の新作テレビアニメの告知は見当たりません。
そのため、「江戸川乱歩アニメの最新作」を探している人は、作品の放送年と、現在新作が発表されているかどうかを分けて確認する必要があります。作品情報ページに最新の更新日が表示されていても、それが新作アニメの制作決定や放送開始を意味するとは限りません。
よくある誤解1:乱歩奇譚は小説の完全アニメ化?
『乱歩奇譚』は、江戸川乱歩の作品群を原案とするオリジナルアニメです。公式作品情報でも原案は江戸川乱歩とされ、監督や脚本家、制作会社による新作として紹介されています。特定の小説の物語をそのまま映像化した作品だと考えると、原作との違いに戸惑う可能性があります。
よくある誤解2:TRICKSTERは少年探偵団の原作を忠実に再現?
こちらも完全な原作再現ではありません。トムス・エンタテインメントの制作発表では、『少年探偵団』を原案とした完全オリジナルアニメと説明されています。近未来の東京や小林少年の特殊な設定など、原作を出発点とする独自の要素が物語の核になっています。
失敗しない選び方
- 怪奇・心理ミステリーを見たい:『乱歩奇譚 Game of Laplace』
- 少年探偵団の長編ドラマを見たい:『TRICKSTER』
- 短い時間で軽快な作品を楽しみたい:『超・少年探偵団NEO』
- 乱歩アニメの歴史をたどりたい:『わんぱく探偵団』も含めて比較する
視聴前には、作品のあらすじだけでなく、原作との関係、話数、放送時期、制作会社を確認するのがおすすめです。『乱歩奇譚』と『TRICKSTER』はどちらも江戸川乱歩の名を冠していますが、視聴後に得られる体験はかなり異なります。作品名だけで選ばず、どの要素を楽しみたいのかを基準にすると、自分に合った一本を見つけやすくなります。
【江戸川乱歩アニメ】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:江戸川乱歩アニメで最初に見るならどれがおすすめ?
A1:まず乱歩らしい怪奇性や心理描写を楽しみたいなら『乱歩奇譚 Game of Laplace』がおすすめです。全11話で物語を追いやすく、江戸川乱歩の作品群が現代的なアニメへどのように再構築されたかを知る入口になります。
Q2:『乱歩奇譚』と『TRICKSTER』はどちらも原作小説のアニメ化?
A2:どちらも原作を忠実に再現した作品ではありません。『乱歩奇譚』は江戸川乱歩の作品群を原案とするオリジナルアニメで、『TRICKSTER』は小説『少年探偵団』を下敷きにしたオリジナル作品です。
Q3:『乱歩奇譚 Game of Laplace』の声優は誰?
A3:主要キャストは、アケチ役が櫻井孝宏、コバヤシ役が高橋李依、ハシバ役が山下大輝です。このほか、カガミ役の小西克幸、黒蜥蜴役の日笠陽子、影男役の子安武人などが出演しています。
Q4:『TRICKSTER』はいつ放送された?
A4:2016年10月3日に放送が始まり、2017年3月27日に終了しました。全24話で、2030年代の東京を舞台に少年探偵団と怪人二十面相をめぐる物語が展開されます。
Q5:2026年に江戸川乱歩の新作アニメは放送される?
A5:2026年10月時点で、今回参照した主要な公式作品情報には新作テレビアニメの放送告知は見当たりません。新作の有無や配信状況については、アニプレックスや各作品の公式サイト、制作会社の発表を確認するのが確実です。
まとめ:江戸川乱歩アニメは原作との距離と作風で選ぶ
江戸川乱歩アニメを比較すると、同じ探偵小説の世界観を引き継いでいても、作品ごとに明確な違いがあります。『乱歩奇譚 Game of Laplace』は、乱歩作品群の怪奇性や幻想性を現代的な犯罪ドラマに落とし込んだ全11話の作品。『TRICKSTER』は『少年探偵団』を近未来の設定へ再構築した全24話の探偵ドラマです。『超・少年探偵団NEO』は、少年探偵団と怪人二十面相の対決をユーモラスな短編として楽しめます。
選ぶ際の基準は、原作の再現度だけではありません。怪奇性、人物描写、近未来SF、コメディのどれを重視するかによって、最適な作品は変わります。江戸川乱歩の小説を読んだことがない人でも、まずアニメから入り、興味を持ったモチーフを原作で読み直すという楽しみ方ができます。
2026年に歴代作品を振り返るなら、放送時期や声優だけでなく、「乱歩の作品群を原案にした作品」と「少年探偵団を下敷きにした作品」の違いを意識してみてください。その視点を持つことで、江戸川乱歩という作家の世界観が、時代や制作陣によってどのように新しい物語へ生まれ変わってきたのかが見えてきます。 (出典: 江戸川 乱歩 アニメ(Yahoo!ニュース))