李相日監督と広瀬すずの関係は?『怒り』から『流浪の月』まで徹底解剖【2026年最新】
李相日監督と広瀬すずの関係を語るうえで欠かせないのが、2016年公開の映画『怒り』と、2022年公開の『流浪の月』だ。初タッグとなった『怒り』では厳しい演技指導に直面し、再共演した『流浪の月』では、監督自身が広瀬の成長を認めたうえで、再び高い完成度を求めた。両作品をめぐる本人の発言やインタビュー報道からは、単なる監督と俳優という関係を超えた、作品づくりへの真剣な向き合い方が見えてくる。
とりわけ話題になったのは、広瀬が『怒り』の撮影中に李監督から告げられた「この映画、壊す気?」という言葉だ。厳しい演出の背景には何があったのか。再共演に至った経緯や撮影現場のエピソード、二人が語った信頼関係、そして2026年10月時点の活動状況まで、時系列で整理する。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 初タッグ:2016年公開の『怒り』で、広瀬すずは小宮山泉役を演じ、李相日監督の緻密な演出を経験した。
- 再共演:2022年公開の『流浪の月』で6年ぶりにタッグを組み、監督は広瀬の成長を踏まえた演出を行った。
- 関係の核心:本人たちの発言から読み取れるのは、厳しい要求と作品への妥協のなさ、そして俳優を信頼して向き合う姿勢だ。
【初タッグは2016年『怒り』】広瀬すずが演じた小宮山泉とは
李相日監督と広瀬すずが初めて組んだ映画は、2016年9月17日公開の『怒り』だ。吉田修一の小説を原作とする本作は、殺人事件をめぐり、東京・千葉・沖縄で暮らす人々の疑念や葛藤を描いた群像劇。広瀬は、沖縄で米兵による暴行被害を受ける少女・小宮山泉を演じた。
当時の広瀬は、すでに映画『海街diary』や『ちはやふる』シリーズなどで注目されていた一方、李監督が求める人物表現の細かさに直面することになった。作品の完成報告会見を報じた日刊スポーツやシネマトゥデイの記事では、広瀬自身が撮影現場での苦労を振り返っている。
2016年7月の完成報告会見で、広瀬は監督の厳しさに圧倒された経験をユーモアを交えて語った。監督が食事をしている姿を見て、「監督も人間なんだ」と自分に言い聞かせていたというエピソードは、当時の緊張感を象徴する話として報じられた。
ただし、広瀬が経験したのは、単に大声で叱責されるような現場だったという話ではない。本人の発言からうかがえるのは、芝居の細部を突き詰める監督の姿勢と、自分が納得できる表現にたどり着けない悔しさだった。
映画『怒り』の終盤にある泉の感情が爆発する場面も、その象徴的なエピソードの一つだ。広瀬は後年、監督から厳しい言葉を受けた経験を振り返り、当時の自分が演技に対してどこまで向き合えていたのかを語っている。
この初タッグでの経験が、6年後の『流浪の月』で再び二人が向き合う際の重要な背景となった。

【6年ぶりの再共演】『流浪の月』で広瀬すずが演じた家内更紗
2022年5月13日に公開された『流浪の月』は、凪良ゆうの小説を李相日監督が脚本も担当して映画化した作品だ。広瀬すずと松坂桃李がダブル主演を務め、広瀬は家内更紗、松坂は佐伯文を演じた。
物語は、幼い更紗と大学生の文が出会ったことをきっかけに始まる。周囲から誘拐事件として認識された出来事によって、二人は「被害女児」と「加害者」という烙印を背負う。その後、15年を経て再会した二人の姿を通して、世間の認識と当事者の実感との隔たりが描かれる。
広瀬にとって、本作は『怒り』以来となる李組への参加だった。前作の撮影時にはまだ若かった広瀬も、再共演までの間に多くの作品を経験していた。しかし、経験を積んだからといって、李監督の演出が容易になったわけではなかった。
2021年11月放送のMBS・TBS系ドキュメンタリー番組『情熱大陸』では、『流浪の月』の撮影現場に臨む広瀬の姿が紹介された。広瀬は、以前とは違う経験を積んできたにもかかわらず、実際に李監督の現場に立つと、どう演じればよいのかわからなくなったと振り返っている。
広瀬がその戸惑いを率直に伝えると、李監督は「それじゃあこの映画はダメだね」と返したという。日刊スポーツの2022年の報道によれば、監督は当時の広瀬について、俳優としての経験を重ねたことを踏まえ、以前とは異なる接し方を意識していた。
つまり、再共演は過去の成功をなぞるためのものではなかった。広瀬が成長したからこそ、監督も新たな水準の芝居を求めたのである。
『怒り』で厳しい演出を経験した俳優が、再び同じ監督の作品に参加し、今度は物語の中心人物を担う。この変化こそ、二人の関係を理解するうえで重要なポイントだ。
【厳しい演出の真相】「この映画、壊す気?」という言葉の背景
李相日監督と広瀬すずの関係が検索されるきっかけの一つが、「この映画、壊す気?」という強烈な言葉だ。広瀬は2021年放送の『情熱大陸』などで、『怒り』の撮影中に経験した出来事を振り返っている。
広瀬の説明によると、ある芝居を1、2回ほど演じたところで、監督から「OK」が出た。しかし、広瀬自身は納得できておらず、監督の表情も本当に満足しているようには見えなかった。その後、誰もいない場所に呼ばれ、冷静な口調で「この映画、壊す気?」と告げられたという。
このエピソードは、RBB TODAYやJ-CASTニュースなどでも報じられた。広瀬は当時の心境について、悔しさを超えて恐怖を感じたと振り返っている。
重要なのは、この言葉が撮影現場での一つの出来事として、広瀬本人の回想を通じて伝えられている点だ。監督の言葉を、二人の関係全体を説明する唯一の材料として扱うことはできない。むしろ、その後の再共演で広瀬が語った内容と併せて読むことで、演出の意図が見えてくる。
李監督は、俳優が表面的に芝居を成立させることと、役として生きることを区別している。2022年の日刊スポーツの取材では、映画として十分な完成度に達していると判断できれば、俳優に強い刺激を与える必要はないものの、求める水準に届いていなければ、何らかの働きかけを行うという趣旨を説明している。
この発言から読み取れるのは、厳しい演出が目的化しているわけではないということだ。監督が目指す映像や感情の水準に届かない場合、俳優に問いを投げかけ、芝居を再考させる。ときには抽象的な言葉を使い、俳優自身が答えを探す過程を重視する。
もっとも、こうした方法がすべての俳優にとって最適とは限らない。演出意図を言葉で明確に説明してほしい俳優にとっては、抽象的な指示が負担になる可能性もある。一方、広瀬は『流浪の月』のインタビューで、李監督の現場にいることで演技の本質を改めて考えられると語っている。
厳しさをどう受け止めるかは、俳優と監督の間で築かれた関係や、作品が求める表現によって変わる。広瀬と李監督のケースでは、少なくとも本人の発言から、厳しい要求を受けながらも再び仕事をしたいと思える関係が続いていたことがわかる。
【2作品を時系列で比較】『怒り』から『流浪の月』までの変化
二人の関係を時系列で見ると、初タッグ時の緊張感と、再共演時の変化が浮かび上がる。映画の公開記録や本人の発言を整理すると、次のようになる。
| 時期 | 作品・出来事 | 確認できるポイント |
|---|---|---|
| 2016年9月17日 | 映画『怒り』公開 | 初タッグ。広瀬は小宮山泉役を演じ、緻密な演技指導を経験した。 |
| 2021年11月 | 『情熱大陸』で撮影現場を紹介 | 広瀬が『怒り』での厳しい演出を振り返り、『流浪の月』の撮影に臨む姿が放送された。 |
| 2022年5月13日 | 映画『流浪の月』公開 | 6年ぶりの再共演。広瀬は家内更紗役を演じ、松坂桃李とダブル主演を務めた。 |
| 2022年 | 再共演後のインタビュー報道 | 広瀬は監督が俳優の味方であることを語り、李監督も彼女の経験と成長を踏まえた演出について説明した。 |
| 2025年6月6日 | 李相日監督作『国宝』公開 | 李監督は吉田修一原作の映画化に取り組み、歌舞伎の世界を描いた。広瀬の出演作ではない。 |
| 2026年7月2日 | Netflixシリーズ『ガス人間』配信開始 | 広瀬は小栗旬、蒼井優らと共演。李監督との新たな共同作品ではなく、別の制作陣による出演作だ。 |
この年表で注目したいのは、『怒り』と『流浪の月』の間に約6年の時間があることだ。広瀬はその間、映画やドラマ、舞台などで経験を積んだ。再共演時の演出は、初タッグ時とまったく同じものではなく、経験を重ねた俳優に対する新たな要求として語られている。
また、2025年の『国宝』は李監督のキャリアを追ううえで重要な作品だが、広瀬が出演した作品ではない。監督の最新作と、広瀬との共演作を混同しないことも、二人の活動を正確に把握するポイントになる。
【信頼関係は本物?】広瀬すずのインタビューから見える二人の関係
李監督と広瀬すずの関係について、最も参考になるのは、本人たちが再共演を振り返ったインタビューだ。
映画.comに掲載された『流浪の月』関連の広瀬インタビューでは、広瀬は李監督について、人の観察の仕方やロマンチストな部分に興味を持っていると語っている。そして、再び一緒に仕事をしたいと思わせてくれる監督であり、仕事以外のことについても信頼を寄せているという趣旨の発言をしている。
同じインタビューでは、李監督が広瀬との信頼関係について語った言葉も紹介されている。監督が広瀬を厳しく指導する一方で、彼女自身もその言葉を受け止め、作品に参加し続けているという関係性が見えてくる。
ファッションプレスの『流浪の月』インタビューでも、広瀬は李監督の現場について、演じることの意味を改めて考える時間だったと振り返った。監督は俳優の味方でありながら、必要な場面では厳しい要求を伝え、演技の土台から向き合ってくれる存在だという。
この発言は、「厳しい監督だから広瀬が恐れている」という単純な図式とは異なる。厳しい要求があることと、俳優への信頼があることは、必ずしも矛盾しない。広瀬の言葉からは、監督が自分の芝居を真剣に考え、必要なことを伝えてくれる点に意味を見いだしている様子がうかがえる。
では、二人は仕事以外でも特別な関係にあるのだろうか。公に確認できる中心的な関係は、監督と俳優としての協働だ。本人たちのインタビューでは、仕事を通じた信頼や敬意が語られているが、交際などの私的な関係を裏付ける公表情報は確認できない。
「信頼関係」という言葉は、必ずしも私生活での親密さを意味しない。作品に対する姿勢を理解し、厳しい要求を交わしながら、一緒に表現をつくり上げられることも、映画制作における信頼の重要な形だ。
二人の関係を知るうえでは、刺激的な発言だけを切り取るよりも、初タッグから再共演までの時間と、本人たちが語った言葉を併せて見ることが大切になる。

【2026年最新】李相日監督と広瀬すずの現在、3作目の可能性は?
2026年10月21日時点で、李相日監督と広瀬すずの共演関係を整理する際には、それぞれの最新の活動と、二人が共同で参加する作品の情報を分けて考える必要がある。
李監督は、2025年6月6日公開の映画『国宝』で監督を務めた。吉田修一の小説を原作とする本作は、歌舞伎の世界を舞台に、芸に人生をささげる人物たちを描く作品だ。日本映画大学が2026年3月に公表した受賞情報では、李監督は2025年度の日本芸術院賞に選ばれたとされている。
一方、広瀬は2026年7月2日から世界独占配信されたNetflixシリーズ『ガス人間』に出演している。Netflixの公式作品情報によると、本作は全8話のシリーズで、広瀬は林遣都とともに動画配信者の兄妹を演じる。さらに、所属事務所の公式プロフィールでは、映画『汝、星のごとく』への出演情報も掲載されている。
これらの活動は、二人がそれぞれ異なる作品や制作陣のもとで仕事を続けていることを示している。ただし、李監督の『国宝』や広瀬の『ガス人間』を、二人の共演作として数えることはできない。
では、3作目の共演はあるのか。2026年10月21日時点で確認できる公開情報では、『怒り』『流浪の月』に続く新たな共同作品の正式発表は確認できない。もちろん、今後の企画や出演交渉の可能性まで否定できるものではないが、現段階で再共演が決定したとする根拠はない。
二人の関係に関する最新情報を追う場合は、李監督の新作発表、広瀬の所属事務所による出演情報、映画製作会社や配給会社の公式発表を確認するのが確実だ。過去のインタビューで語られた信頼関係と、新作への参加決定は別の情報として扱う必要がある。
【李相日広瀬すず】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:李相日監督と広瀬すずの共演作は何本ありますか?
A1:2026年10月21日時点で、公開情報から確認できる映画での共演作は『怒り』(2016年)と『流浪の月』(2022年)の2作品です。
Q2:李相日監督は本当に広瀬すずに厳しかったのですか?
A2:はい。広瀬本人が『怒り』の撮影で厳しい演出を受けた経験を語っており、「この映画、壊す気?」という言葉も報道されています。ただし、広瀬は再共演後のインタビューで、監督が俳優の味方であることや、演じることを改めて学べる現場だったことも語っています。
Q3:広瀬すずと李相日監督の信頼関係はどこからわかりますか?
A3:映画.comやファッションプレスに掲載された『流浪の月』関連のインタビューが参考になります。広瀬は監督への信頼や再び一緒に仕事をしたいと思う理由を語り、李監督も広瀬の経験と成長を踏まえた演出について説明しています。
Q4:2026年現在、二人の3作目の共演は決まっていますか?
A4:2026年10月21日時点で、3作目の共演を正式に発表した公開情報は確認できません。新たな作品への参加が発表された場合は、所属事務所や製作会社などの公式情報で確認する必要があります。
まとめ:【プロの結論】厳しい演出の先にある信頼関係
李相日監督と広瀬すずの関係は、2016年の『怒り』で始まり、2022年の『流浪の月』で新たな段階を迎えた。初タッグでは、監督の緻密な演出と妥協のない要求に広瀬が苦しみながら向き合った。6年後の再共演では、俳優として成長した広瀬に対し、監督も新たな水準の芝居を求めていた。
二人の関係を理解するうえで重要なのは、「厳しい演出」と「信頼関係」を対立するものとして捉えないことだ。本人たちのインタビューからは、監督が俳優の表現を真剣に考え、広瀬もその要求を自分の演技に向き合う機会として受け止めていたことがわかる。
また、作品に関する信頼と、私生活での関係は別のものだ。公表されている情報から中心的に確認できるのは、二人が映画制作を通じて築いてきたプロフェッショナルな関係である。
2026年現在、李監督は『国宝』を経て新たな評価を受け、広瀬も『ガス人間』などで活動の幅を広げている。今後の再共演が実現するかどうかは未定だが、もし再びタッグを組むことになれば、初共演から積み重ねてきた経験がどのような演技として表れるのかが注目点になる。
二人の関係を追う際には、過去の印象的な発言だけで判断せず、作品の公開記録、本人のインタビュー、最新の公式発表を照らし合わせること。それが、李相日監督と広瀬すずの仕事上の関係を正確に理解するための基準となる。 (出典: 李 相 日 広瀬 すず(Yahoo!ニュース))