ラグビー日本代表の韓国人選手は誰?具智元・李承信の国籍と代表資格を2026年最新解説
ラグビー日本代表で活躍する韓国出身・韓国ルーツの選手として、特に知られているのが具智元(ぐ・じうぉん)と李承信(り・すんしん)です。2人はともに日本代表として国際舞台に立っていますが、出身地や国籍、日本代表入りの経緯は異なります。具智元は韓国・ソウル出身で、2019年に日本国籍を取得。一方、李承信は兵庫県生まれで、2023年のインタビューでは韓国籍であることを明かしています。
なぜ外国籍の選手がラグビー日本代表になれるのでしょうか。その答えは、ワールドラグビーが定める代表資格の規定にあります。2026年10月時点の選手プロフィールや所属クラブの発表、ワールドラグビーの規定、過去の報道をもとに、2人のルーツと国籍の違い、帰化の有無、代表入りの条件、歴代の韓国出身選手まで整理します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 具智元:韓国・ソウル出身。2017年に日本代表デビューし、2019年12月に日本国籍を取得。
- 李承信:兵庫県生まれの在日コリアン。2022年に日本代表デビューし、2023年の取材では韓国籍と語っている。
- 外国籍でも代表入りできる理由:15人制ラグビーでは、国籍だけでなく出生地や親・祖父母の出生地、ラグビー登録歴、居住歴などによって代表資格が認められる。
【まず結論】ラグビー日本代表の韓国人選手は具智元と李承信
ラグビー日本代表の韓国人選手について調べると、まず名前が挙がるのがプロップの具智元と、スタンドオフなどバックスの複数ポジションを担う李承信です。ただし、2人を単純に「韓国籍の日本代表選手」とひとまとめにするのは正確ではありません。
具智元は韓国で生まれ、日本でラグビー選手として成長した後に日本国籍を取得しました。対して李承信は、日本で生まれ育ちながら韓国籍を持つ在日コリアンとして知られています。日本代表に選ばれたという事実は共通していても、国籍取得の経緯は対照的です。
日本ラグビーフットボール協会の選手プロフィールによると、具智元は1994年7月20日生まれで、韓国・ソウル出身。李承信は2001年1月13日生まれで、兵庫県出身です。両者とも2026年時点でコベルコ神戸スティーラーズに所属しています。
ここで押さえておきたいのは、「韓国人」という言葉には複数の意味があることです。韓国で生まれた選手、韓国籍を持つ選手、韓国にルーツを持つ選手は、必ずしも同じではありません。出身地・国籍・民族的なルーツ・競技上の代表資格を分けて考えると、2人の立場が理解しやすくなります。

【具智元の国籍】韓国・ソウル出身から日本国籍取得まで
具智元は、日本代表のスクラムを支えてきた右プロップです。スクラムの最前列で相手フォワードとぶつかり合うプロップは、体格だけでなく、姿勢、技術、連携、瞬時の判断が求められるポジションです。日本ラグビーフットボール協会のプロフィールでは、身長183センチ、体重118キロと紹介されています。
具智元は韓国で生まれ、ラグビーを続けるために海外で経験を積み、日本の高校・大学を経て競技力を高めました。父の具東春(グ・ドンチュン)氏も元韓国代表プロップとして知られています。ラグビーに深く関わる家庭環境に加え、日本で競技を続けられる環境が、その後のキャリアを形づくりました。
日本代表デビューは2017年です。日本国籍を取得する前から代表資格を得ており、2019年のラグビーワールドカップ日本大会では全5試合に出場。日本が初めてベスト8に進出した大会で、スクラムの重要な戦力となりました。
そして大きな転機となったのが、2019年12月13日付の日本国籍取得です。中央日報日本語版は、官報で帰化許可が告示されたことを同月17日に報じています。具智元は日本代表としてプレーした後に日本国籍を取得した選手であり、帰化して初めて日本代表になれたわけではありません。
この順番は、ラグビー日本代表の仕組みを理解するうえで重要です。15人制では、一定の代表資格を満たせば、外国籍のままでも代表としてプレーできます。具智元の場合、長期にわたって日本で競技生活を送ってきたことが代表入りの背景にあり、その後、日本国籍を取得しました。
日本国籍を取得した理由については、2021年に公開されたnippon.comのインタビュー記事で、具智元本人が日本で支えてくれた人々への感謝や、ラグビーにより集中したいという思いを語っています。国籍の変更は単なる代表選考上の手続きではなく、日本で積み重ねてきた生活や競技人生とも結びついた決断でした。
【李承信の国籍】在日コリアンとして日本代表入りした経緯
李承信は2001年1月13日生まれ、兵庫県神戸市出身のバックスです。鋭いラン、パス、プレースキックを武器とし、ゲームメークを担うスタンドオフ(SO)などでプレーします。日本ラグビーフットボール協会のプロフィールでは、2022年6月25日のウルグアイ戦が日本代表初キャップとして記録されています。
李承信の経歴で注目されるのは、神戸朝鮮初中級学校から大阪朝鮮高級学校へ進んだことです。高校時代にはラグビーの全国大会である「花園」に出場。卒業後は帝京大学に進学しましたが、その後、より高いレベルで早くプレーする道を選び、コベルコ神戸スティーラーズでキャリアを積みました。
2023年のSportivaのインタビューでは、李承信は自身が韓国籍であることを明かし、在日コリアンとしてのアイデンティティーや、大阪朝鮮高級学校で育った経験について語っています。朝鮮学校出身者として初めて日本代表に選ばれ、ラグビーワールドカップ2023にも出場したことは、競技面だけでなく、後輩や同じルーツを持つ人々にとっても象徴的な出来事となりました。
では、李承信は日本に帰化したのでしょうか。公開されている日本ラグビーフットボール協会の選手プロフィールには国籍の記載がなく、2023年の本人インタビューでは韓国籍と説明されています。2026年10月時点で、日本国籍取得を伝える公表資料は見当たりません。したがって、具智元と同じく帰化した選手として扱うのは適切ではありません。
李承信が日本代表になれた背景には、兵庫県で生まれたという事実があります。ワールドラグビーの代表資格規定では、原則として、その国・地域で生まれた選手は代表資格を得るための条件の一つを満たします。韓国籍であることと、日本代表としてプレーできることは矛盾しません。
また、李承信の事例は、国籍とアイデンティティーが必ずしも一つに決まるものではないことも示しています。本人が語ってきた在日コリアンとしての背景と、日本で生まれ育ち、日本代表として競技を続けてきた経験は、どちらか一方を選ばなければならないものではありません。

【外国籍でも日本代表になれる理由】ワールドラグビー規定第8条を整理
15人制ラグビーの代表資格を定めているのが、ワールドラグビーの「規定第8条(Regulation 8)」です。この規定は、選手がどの国・地域の代表チームでプレーできるかを判断するためのルールで、国籍やパスポートの有無だけで決める仕組みではありません。
基本となる考え方は、選手と代表する国・地域との間に、実質的で信頼できる結びつきがあるかどうかです。出生地、親や祖父母の出生地、ラグビー団体への登録、居住歴などを通じて、その結びつきを判断します。
主な資格条件は次のとおりです。
- 本人の出生地:代表を希望する国・地域で生まれていること。
- 親または祖父母の出生地:父母または祖父母のいずれかが、その国・地域で生まれていること。
- ラグビー登録歴:当該国のラグビー協会やクラブなどへの登録について、規定に定める60か月の要件を満たすこと。
- 累積居住歴:代表を希望する国・地域に、通算10年間居住していること。
登録歴と居住歴は、混同しやすいポイントです。2024年8月1日から適用された規定第8条の改正では、従来の「代表デビュー直前までの5年間、途切れずに居住する」という要件から、ラグビー協会やクラブなどへの登録を通じて60か月の資格を立証する方式へ変更されました。したがって、現在の制度を説明する際に、単純に「日本に5年間住めば代表になれる」とするのは正確ではありません。
また、これらの条件のいずれかを満たせば無条件に代表になれるわけではありません。別の国・地域のシニア代表などでプレーした経歴がある場合、原則として別の代表チームに移ることは制限され、例外的な移籍規定などの適用を検討する必要があります。資格の最終的な判断には、ワールドラグビーの規定と個別の競技歴が関係します。
具智元と李承信の違いを整理すると、次のようになります。
| 項目 | 具智元 | 李承信 |
|---|---|---|
| 生年月日・出身地 | 1994年7月20日・韓国ソウル | 2001年1月13日・兵庫県 |
| 国籍に関する公表情報 | 2019年12月に日本国籍取得 | 2023年の本人インタビューでは韓国籍 |
| 日本代表デビュー | 2017年 | 2022年6月25日 |
| 代表資格の背景 | 日本での長期の競技生活と当時の資格規定 | 日本国内での出生など、規定第8条の出生地要件 |
| 2026年の所属 | コベルコ神戸スティーラーズ | コベルコ神戸スティーラーズ |
表からも分かるように、2人は同じ日本代表に選ばれていても、資格を得た背景や国籍の経緯が異なります。外国籍の選手が日本代表になることと、日本国籍を取得して代表になることは、別の話なのです。
【日本代表と韓国代表の違い】国籍・ルーツ・代表資格は別の基準
日本代表と韓国代表の違いを理解するには、15人制ラグビーの代表チームが、単純にパスポートの国籍だけで構成されるわけではない点を押さえる必要があります。日本代表は日本ラグビーフットボール協会が編成する代表チームで、韓国代表は韓国側のラグビー統括団体が編成する代表チームです。それぞれの選手は、ワールドラグビーの規定に従って資格を満たさなければなりません。
たとえば、韓国籍を持つ選手が日本で生まれ育ち、出生地などの要件を満たしていれば、日本代表としてプレーできる可能性があります。反対に、日本国籍を持っていても、別の国・地域の代表としてプレーした経歴などによって、代表資格に制限が生じる場合があります。
つまり、「韓国籍だから韓国代表」「日本国籍だから日本代表」と機械的に振り分けられるわけではありません。競技上の代表資格は、国籍法上の国籍とは別の制度として運用されています。
ただし、15人制ラグビーとオリンピックの7人制ラグビーでは、国籍の扱いにも違いがあります。オリンピックなどの大会では、ワールドラグビーの規定に加えてオリンピック憲章上の国籍要件が関係し、代表する国・地域の国籍を持つことが求められます。「ラグビーなら国籍は一切関係ない」と理解するのも誤りです。
また、日本代表でプレーした選手が、その後、自由に韓国代表へ移れるわけでもありません。代表資格は一度の選出だけで単純に永久固定されるという説明も正確ではありませんが、他国のシニア代表などでの出場歴がある場合、移籍には厳格な条件や待機期間などが適用されることがあります。
こうした制度を理解すると、具智元と李承信が日本代表を選んだことを、国籍だけを根拠に評価するのは適切ではないと分かります。両者とも日本で競技力を磨き、資格規定に基づいて代表入りした選手です。どの代表のジャージーを着るかは、出身やルーツだけでなく、競技歴と本人の選択、規定上の資格が重なって決まります。

【歴代の韓国出身選手と2026年最新情報】代表の歩みはどう続いている?
韓国出身の日本代表選手は、具智元が初めてというわけではありません。歴史を振り返ると、スクラムハーフとして活躍した金哲元(キム・チョルウォン)氏が、2007年のラグビーワールドカップに日本代表として出場しています。ラグビー専門メディアのラグビーリパブリックも、韓国から日本に留学した選手として金氏の先例を紹介しています。
その後、具智元は2019年の日本大会で日本のベスト8進出を支え、李承信は2023年のフランス大会に出場しました。韓国出身者や韓国にルーツを持つ選手の活躍は、単に外国籍選手の参加という話にとどまらず、日本ラグビーの育成環境や、代表チームに加わる選手の背景が多様であることを示しています。
一方で、歴代の選手をすべて「韓国人選手」と一括りにすることには注意が必要です。韓国で生まれた選手、韓国籍の在日コリアン、日本国籍を取得した選手では、法的な立場も本人が語るルーツも異なります。李承信が朝鮮学校出身者として日本代表入りしたことは特筆されますが、それは在日コリアン出身の日本代表選手が過去に一人もいなかったという意味ではありません。
2026年10月時点の最新情報としては、両者ともコベルコ神戸スティーラーズの選手一覧に掲載されています。具智元はプロップとして在籍し、李承信はユーティリティーバックスとしてプレーしています。
李承信については、2026年2月に発表された日本代表候補メンバーに選ばれた一方、同年6月には手術が必要となったため、日本代表の招集を見送られたと日刊スポーツが報じました。その後、所属クラブは2026-27シーズンも李承信がブロディ・レタリックと共同主将を務めると発表しています。これはクラブでの役割を示す情報であり、代表活動への参加状況とは分けて捉える必要があります。
国籍に関しても、2026年時点で新たな帰化情報が公表されているかどうかと、過去にどのような国籍で代表資格を得たかは、別々に確認すべき事項です。具智元の日本国籍取得は2019年の公的な告示に基づく事実です。一方、李承信については、本人が韓国籍と説明した2023年の取材と、2026年時点の公式プロフィールに国籍の記載がないことを踏まえて理解する必要があります。
代表選手の選考は、国籍や代表資格だけでなく、所属クラブでのパフォーマンス、けがの状態、チーム戦術、ポジションごとの競争などによっても左右されます。したがって、選手の国籍情報と、現在の代表招集の有無を混同しないことが、2026年の最新状況を読み解くうえで大切です。
【プロの結論】国籍・帰化・代表資格を混同しないための判断基準
ラグビー日本代表の韓国人選手について理解する際は、次の3点を分けて考えると、報道やネット上の情報を正確に読み取れます。
- 国籍:法律上、どの国の国籍を持っているか。帰化によって日本国籍を取得したかどうかも、この項目に当たります。
- ルーツ・出身地:どこで生まれ育ち、どのような文化的背景を持っているか。国籍と必ずしも一致するとは限りません。
- 代表資格:ワールドラグビー規定第8条などの条件を満たし、どの国・地域の代表としてプレーできるか。
この基準で見ると、具智元は「韓国生まれで、日本代表デビュー後に日本国籍を取得した選手」、李承信は「日本生まれで、韓国籍を持つ在日コリアンとして日本代表入りした選手」と整理できます。2人は異なる経緯をたどっていますが、どちらもラグビーの競技規則に基づいて日本代表としてプレーしてきました。
また、国籍取得の有無だけを代表入りの理由と考えるのも適切ではありません。具智元はスクラムの専門性と日本での競技経験を積み重ね、李承信はキックやゲームメークの能力を磨き、代表選手として評価されてきました。代表資格を得るための制度と、実際に代表へ選ばれるための競技力は、区別して考える必要があります。
選手の背景を調べる際は、日本ラグビーフットボール協会の選手プロフィール、所属クラブの公式発表、ワールドラグビーの規定、本人への取材記事を照らし合わせると、国籍や代表歴の混同を避けやすくなります。
【ラグビー日本代表韓国人】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ラグビー日本代表の韓国人選手は誰ですか?
A1:代表的な選手は具智元と李承信です。具智元は韓国・ソウル出身で2019年に日本国籍を取得しました。李承信は兵庫県生まれで、2023年のインタビューでは韓国籍であることを語っています。
Q2:李承信は日本に帰化していますか?
A2:2023年の本人インタビューでは韓国籍と説明されています。2026年10月時点で、日本国籍取得を伝える公表資料は見当たりません。日本ラグビーフットボール協会の現行プロフィールにも国籍の記載はありません。
Q3:外国籍でも日本代表になれるのはなぜですか?
A3:15人制ラグビーでは、ワールドラグビー規定第8条により、本人の出生地、親や祖父母の出生地、ラグビー登録歴、累積居住歴などの条件を満たすことで代表資格を得られます。ただし、他国代表での出場歴などによる制限もあり、国籍だけで資格の有無が決まるわけではありません。
まとめ:2026年も国籍と代表資格を分けて見ることが大切
ラグビー日本代表の韓国人選手をめぐる疑問は、具智元と李承信の経歴を比較すると整理できます。具智元は韓国・ソウル出身で、2017年に日本代表デビューを果たし、2019年12月に日本国籍を取得しました。李承信は兵庫県生まれの在日コリアンで、2022年に日本代表デビュー。2023年の取材では韓国籍であることを明かしています。
外国籍でも日本代表になれる理由は、15人制ラグビーでは国籍だけでなく、出生地や親・祖父母の出生地、ラグビー登録歴、居住歴などを基準に代表資格を判断するためです。帰化は日本国籍を取得する法的な手続きですが、日本代表になるための必須条件ではありません。
2026年も、2人はコベルコ神戸スティーラーズに所属し、それぞれのポジションでキャリアを重ねています。今後の代表活動を追う際は、国籍の変更に関する公表情報、ワールドラグビーの資格規定、所属クラブや日本ラグビーフットボール協会の最新発表を分けて確認することが、事実を正しく理解するための判断基準になります。 (出典: ラグビー 日本 代表 韓国 人(Yahoo!ニュース))