ジョッキーとは?騎手の仕事内容・年収・なり方を2026年最新制度で徹底解説
ジョッキーとは、競走馬に騎乗して競馬のレースに出場する「騎手」のことです。競馬中継で目にする華やかな勝利の瞬間だけでなく、レース前の馬の状態確認、展開の予測、体重管理、調教師との打ち合わせなど、勝負の結果を左右する幅広い仕事を担っています。
2026年10月時点で、ジョッキーを目指す人にとって押さえておきたいのが、JRA競馬学校と地方競馬教養センターの違い、騎手免許の取得方法、収入の仕組み、そして体重と斤量の関係です。JRAでは2027年4月入学の騎手課程の募集が終了している一方、地方競馬教養センターでは第110期騎手候補生の募集が2026年11月13日まで予定されています。最新の募集要項を踏まえ、職業としての実態からプロになるまでの道筋まで解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- ジョッキーの意味:競走馬に乗ってレースに出場する騎手を指し、基本的に「騎手」と同じ意味で使われる。
- 騎手になる方法:JRA競馬学校または地方競馬教養センターなどで養成を受け、所管する団体の騎手免許を取得するのが代表的なルート。
- 収入と体重管理:騎乗手当や賞金の一部が主な収入源。レースごとの斤量に合わせた体重管理も欠かせない。
【ジョッキーとは?】騎手との違いと競馬で果たす役割
ジョッキーは英語の「jockey」に由来する言葉で、競馬の文脈では競走馬に騎乗する人、つまり騎手を意味します。新聞や競馬番組では「騎手」、スポーツニュースや競馬ファンの会話では「ジョッキー」と呼ばれることが多く、通常は両者に職業上の違いはありません。
ただし、騎手という言葉は競馬以外の乗馬競技などでも使われることがあります。この記事では、JRA(日本中央競馬会)やNAR(地方競馬全国協会)が関係する競走に出場するプロの競馬騎手を中心に説明します。
ジョッキーの役割は、単に馬の背中に乗って速く走らせることではありません。競走馬の能力を引き出し、決められたルールの中で、できるだけ良い着順を目指すことが仕事の核心です。
- スタート:発馬のタイミングを見極め、馬の出脚や特性に応じて位置取りを判断する。
- 道中の判断:ペース、他馬との距離、コース取りを見ながら馬の力を温存する。
- 勝負どころ:コーナーや直線で進路を選び、馬の持ち味を生かして追い出す。
- 安全と公正の確保:競走ルールを守り、他馬や騎手との接触などの危険を避ける。
馬の能力が高くても、展開や進路の判断が合わなければ実力を発揮できないことがあります。逆に、馬の特徴を理解した騎手が適切な位置取りやペース配分を選ぶことで、能力を最大限に引き出せる場合もあります。
つまり、競馬の結果は馬の能力だけで決まるわけではありません。ジョッキーは、競走馬の力とレースの状況を結びつける専門職なのです。

【仕事内容を解説】騎手と調教師は何が違う?
騎手と調教師は、どちらも競走馬の勝利を目指す仕事ですが、担当する役割は異なります。調教師が馬の育成や調教、健康管理、出走計画などを担うのに対し、騎手はレース当日に馬へ騎乗し、競走中の判断と操作を担当します。
JRAの競馬学校が紹介する騎手の仕事や教育内容からも分かるように、騎手には騎乗技術だけでなく、心身のコンディション管理や競馬に関する知識が求められます。実際の仕事はレース当日だけで完結しません。
騎手の主な仕事内容
- 調教への参加:調教に騎乗し、馬の動きや反応を確かめる。
- 情報収集と作戦の確認:馬の特徴、過去の走り、コースや距離への適性を把握する。
- レース前の準備:馬具を整え、決められた負担重量に合わせて検量を受ける。
- レースでの騎乗:スタート、位置取り、ペース、進路、追い出すタイミングを判断する。
- レース後の対応:検量や関係者への報告などを行い、次の騎乗や調教に生かす。
騎手と調教師の違いを比較
調教師は、競走馬をどのように鍛え、どのレースに出走させるかという長期的な視点を持ちます。一方、騎手は実際の競走で馬の状態や展開を見ながら、瞬間ごとの判断を積み重ねます。
たとえば、スタート直後に先行するのか、後方で脚をためるのかという判断は、馬の特性やレース展開に応じて行われます。事前に作戦を相談していても、レース中に状況が変われば柔軟な対応が必要です。
両者は対立する関係ではなく、馬主や厩舎スタッフとも連携しながら競走馬の能力を引き出すパートナーです。騎手が優れた技術を持っていても、馬の状態や調教方針を理解しなければ、その力を十分に発揮できないことがあります。
【JRAと地方競馬を比較】2026年最新の騎手制度と養成ルート
日本の競馬には、大きく分けてJRAが運営する中央競馬と、地方競馬の主催者が開催する地方競馬があります。どちらもプロの騎手が競走馬に騎乗しますが、免許の所管や養成施設、開催される競馬場などが異なります。
JRAの騎手養成は千葉県のJRA競馬学校、地方競馬の騎手養成は地方競馬全国協会が運営する地方競馬教養センターが代表的なルートです。2026年10月時点で公表されている募集要項を比較すると、次のようになります。
| 比較項目 | JRA騎手 | 地方競馬騎手 |
|---|---|---|
| 主な養成施設 | JRA競馬学校 | 地方競馬教養センター |
| 養成期間 | 約3年間 | 2年間 |
| 免許の所管 | 日本中央競馬会(JRA) | 地方競馬全国協会(NAR) |
| 2027年度入学の募集規模 | 約10名 | 約15名 |
| 2027年度入学の年齢条件 | 2027年4月1日時点で15歳以上20歳未満 | 2027年3月の中学校卒業見込みから、2027年4月1日時点で20歳以下 |
| 主な活躍の場 | JRAが開催する中央競馬 | 地方競馬の各競馬場 |
上表の募集人数と年齢条件は、JRA競馬学校および地方競馬教養センターが公表している2027年度入学者向けの募集要項に基づきます。養成施設を卒業するだけで騎手になれるわけではなく、それぞれの免許試験に合格する必要があります。
JRA騎手と地方競馬騎手はどちらがよい?
どちらが優れているという単純な比較はできません。JRAは中央競馬を主な舞台とし、地方競馬は各地域の競馬場を中心に開催されます。レースの開催日程、競走馬の所属、騎乗依頼の環境なども異なります。
地方競馬には地域に根差した競馬場や、平日・ナイター開催を行う競馬場もあります。JRAと地方競馬の間では交流競走などを通じて騎手が騎乗する機会もありますが、免許の所管は別です。
進路を選ぶ際は、知名度や賞金規模だけで判断するのではなく、希望する競馬の環境、養成課程の条件、卒業後に騎乗したい競走の種類まで考えることが大切です。

【騎手になるには?】受験資格・体重制限・免許取得までの流れ
プロのジョッキーになるには、騎乗技術を身につけるだけでなく、養成課程への入学、身体条件などの審査、騎手免許試験という段階を踏む必要があります。JRAと地方競馬では養成期間や募集条件が違うため、最初にどちらのルートを目指すのかを確認しましょう。
JRA競馬学校の騎手課程
JRA競馬学校の2027年4月入学者向け募集要項では、入学時に中学校卒業以上の学歴、または同等以上の学力があると認められることに加え、2027年4月1日時点で15歳以上20歳未満であることなどが条件とされています。募集人数は10名程度です。
体重条件は年齢区分によって異なり、2027年度入学の募集要項では46~49kg以下の基準が設定されています。視力についても、両眼で0.8以上、左右それぞれ0.5以上などの条件があります。矯正する場合はソフトコンタクトレンズのみ使用可能とされています。
試験は身体検査、運動機能検査、学科試験、面接などで構成され、通過者は合宿形式の第2次試験に進みます。JRA競馬学校の公式FAQによれば、入学試験の最終合格率は例年5~10%程度です。狭き門ですが、乗馬経験は必須ではありません。
なお、2027年4月入学分のJRA競馬学校の募集は、2026年10月時点ですでに終了しています。これから受験を考える場合は、次回募集の案内と最新の応募資格を確認する必要があります。
地方競馬教養センターの騎手課程
地方競馬全国協会が公表している第110期騎手候補生の募集では、募集人数は15名程度です。2027年3月の中学校卒業見込みから2027年4月1日時点で20歳以下の人が対象となり、年齢区分ごとに45~47kg以下の体重条件などが定められています。
応募受付期間は2026年9月24日から11月13日まで。試験は2027年1月6~8日、または1月13~15日に、地方競馬教養センターで合宿形式により行われる予定です。受験者の試験日は協会が指定します。
養成期間は2027年4月から2029年3月までの2年間で、基本馬術から競走訓練、競馬場実習へと段階的に進みます。入所後に基本から騎乗技術を学ぶため、乗馬経験の有無は応募条件ではありません。
騎手免許の取得方法
養成課程の修了後は、所管する団体の騎手免許試験に合格する必要があります。JRA競馬学校の公式案内では、騎手免許試験について、学力に関する筆記試験や口頭試験、騎乗技術試験、人物考査などが実施されると説明されています。
地方競馬でも、地方競馬全国協会が実施する騎手免許試験に合格する必要があります。養成課程では馬術だけでなく、競馬関係法規や馬の知識、一般教養なども学びます。
また、JRA競馬学校の騎手課程では入学金や授業料などの修学費用はかかりませんが、寮での食事代などは必要です。地方競馬教養センターでも入学金・授業料・教材費は徴収されない一方、食費や日常生活にかかる費用は自己負担となります。
騎手になるまでの期間や費用を調べるときは、学校の養成期間だけでなく、受験資格、免許試験、在学中の生活費まで含めて計画することが重要です。
【騎手の年収はいくら?】収入の仕組みと体重・斤量の関係
騎手の収入は、一般的な会社員のように毎月一定額の給与が支払われる仕組みとは異なります。JRA競馬学校の公式FAQでは、騎手は基本的に個人事業主であり、主な収入は騎乗手当と、騎乗した馬が入賞した際に賞金から支払われる一部の金額と説明されています。
ジョッキーの主な収入源
- 騎乗手当:レースに騎乗するごとに支払われる手当。
- 進上金:騎乗した馬が入賞した際に、賞金の一部として騎手に支払われる収入。
- 騎乗契約料:調教師と騎乗契約を結んでいる場合などに発生することがある収入。
- 調教手当など:調教への騎乗など、レース以外の業務に関連して得られる収入。
そのため、騎手の年収は騎乗回数、勝利数、入賞実績、騎乗する競走の賞金規模、契約条件などによって変動します。多くのレースに騎乗し、好成績を残す騎手ほど賞金に連動する収入が増える可能性がありますが、すべての騎手が高収入を得られるわけではありません。
地方競馬全国協会の騎手紹介ページには、平均年収を1,000万円とする案内もあります。ただし、掲載ページでは集計対象年や算出方法が明示されていないため、この数字を2026年の騎手全体の平均年収としてそのまま扱うことはできません。収入を比較する際は、対象年度や集計範囲が明確な資料かどうかを確認する必要があります。
騎手の体重制限とは?入学条件と現役時の違い
騎手という職業では、体重管理が重要です。ただし、競馬学校への入学時に定められる体重条件と、現役騎手がレースで守る負担重量のルールは、同じものではありません。
JRA競馬学校や地方競馬教養センターでは、年齢区分に応じた体重条件が入学資格に設けられています。これは養成課程に入るための条件です。一方、現役騎手は、出走するレースごとに指定された負担重量に合わせて騎乗する必要があります。
競馬の「斤量」とは?
斤量とは、競走馬がレースで背負う負担重量のことです。JRAの競馬用語辞典でも、斤量は負担重量を意味する用語として説明されています。現在の負担重量はキログラムで管理されています。
重要なのは、斤量が騎手本人の体重だけを指すわけではない点です。JRAの競馬ルールでは、騎手や鞍などの総重量を負担重量として扱い、レース前後に検量を実施します。そのため、騎手は自身の体重だけでなく、装具を含めた規定の重量に合わせる必要があります。
レースの負担重量は、競走の種類によって決め方が異なります。馬の年齢を基準とする馬齢重量、一定の基準に応じて増減する別定重量、年齢や性別などを基準とする定量、馬の実績や近況などを考慮するハンデキャップ方式などがあります。
斤量が変われば、馬が運ぶ重量も変わります。その影響は馬の能力や距離、展開などによって異なりますが、負担重量が競走の条件を構成する重要な要素であることに変わりはありません。
騎手にとって体重管理は、単に体を小さく保つことではありません。必要な筋力や持久力を維持しながら、騎乗するレースの条件に対応することが求められます。体重だけに注目して騎手の適性を判断するのではなく、体力、判断力、技術、安全性を合わせて考える必要があります。

【騎乗技術が勝敗を左右】プロのジョッキーに必要な能力とよくある誤解
競馬では、レース中のわずかな判断の違いが着順に影響することがあります。プロのジョッキーに求められるのは、馬を速く走らせる能力だけではありません。競走馬の性格や脚質を理解し、状況に応じて適切な判断を下す力が必要です。
騎乗技術を構成する主な能力
- バランス感覚:馬の動きを妨げず、安定した姿勢を保つ。
- ペース判断:レース全体の流れを読み、無理のない位置取りを選ぶ。
- 進路選択:他馬との位置関係を把握し、直線で適切な進路を確保する。
- 馬との意思疎通:手綱や体の使い方を通じて馬の反応を感じ取り、操作に反映する。
- 状況対応力:スタートの遅れや想定外の展開にも、冷静に対応する。
JRA競馬学校の教育課程では、騎乗訓練に加えて、フィジカルトレーニングやメンタルトレーニングなども取り入れられています。騎手がアスリートとして心身を鍛える必要があるのは、レース中に高い集中力と瞬時の判断力が求められるためです。
ジョッキーに関する3つの誤解
誤解1:乗馬経験がなければ騎手になれない。
JRA競馬学校の公式案内では、乗馬経験は必須ではないとされています。地方競馬教養センターでも、乗馬経験の有無を問わず、入所後に基本から騎乗技術を学ぶ仕組みです。ただし、入学試験では騎乗適性や運動能力などが審査されます。
誤解2:競馬学校を卒業すれば自動的に騎手になれる。
卒業と免許取得は別の段階です。JRA競馬学校の公式FAQでも、中央競馬の騎手になるには騎手免許試験への合格が必要と説明されています。地方競馬でも、所管団体が実施する騎手免許試験に合格しなければなりません。
誤解3:騎手は体重が軽ければ軽いほどよい。
体重は競走の負担重量に関係するため重要ですが、体重だけで騎乗能力が決まるわけではありません。筋力、バランス感覚、持久力、判断力、馬の状態を把握する能力も必要です。無理な減量によって健康や競技能力を損なえば、プロとして長く活動するうえで不利になります。
プロのジョッキーに向いている人
騎手を目指すうえでは、馬が好きという気持ちに加え、日々の訓練を継続する力、厳格な体重管理に向き合う姿勢、失敗から学ぶ冷静さが求められます。レースで勝つことだけでなく、馬の安全と競馬の公正性を守る責任もあります。
反対に、身体条件を継続して管理することが難しい人、危険を伴う競技への理解が十分でない人、地道な練習を続けることが苦手な人は、進路選択の段階で仕事の実態をよく理解しておく必要があります。
憧れだけで進路を決めるのではなく、受験資格、養成課程の生活、免許取得後の働き方まで具体的に調べることが、騎手という職業を目指す第一歩になります。
【ジョッキーとは】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ジョッキーと騎手は違う職業ですか?
A1:基本的に同じ意味です。ジョッキーは英語由来の呼び方で、騎手は日本語での職業名です。競馬では、どちらも競走馬に騎乗してレースに出場する人を指します。
Q2:騎手になるには何歳までに受験する必要がありますか?
A2:養成課程によって条件が異なります。JRA競馬学校の2027年4月入学者向け要項では、2027年4月1日時点で15歳以上20歳未満が対象です。地方競馬教養センターの第110期募集では、2027年3月の中学校卒業見込みから2027年4月1日時点で20歳以下が対象となっています。実際に受験する年度の募集要項を確認してください。
Q3:ジョッキーの年収は必ず1,000万円以上ですか?
A3:いいえ。騎手の収入は騎乗手当や賞金の一部、契約料などで構成され、騎乗回数や成績によって変動します。地方競馬全国協会の紹介ページには平均年収1,000万円という案内がありますが、対象年や算出方法が明示されていないため、2026年の全騎手に当てはまる金額とはいえません。
Q4:騎手の体重制限と斤量は同じ意味ですか?
A4:違います。体重制限は、養成課程の応募資格などに設けられる体重条件を指します。斤量は、レースで競走馬が背負う負担重量です。騎手は自身の体重だけでなく、鞍などの規定対象となる重量も含めて、決められた負担重量に合わせる必要があります。
Q5:乗馬経験がなくてもプロのジョッキーになれますか?
A5:可能性はあります。JRA競馬学校と地方競馬教養センターはいずれも、乗馬経験を必須条件としていません。ただし、入学試験では運動能力や適性などが審査され、入学後も継続的な訓練と騎手免許試験への合格が必要です。
まとめ:ジョッキーを目指すなら制度・技術・働き方を理解しよう
ジョッキーとは、競走馬に騎乗してレースに出場する騎手のことです。調教師が馬の育成や調教、出走計画などを担うのに対し、騎手はレース中の位置取りやペース配分、進路選択などを判断し、馬の能力を競走結果につなげます。
プロになるには、JRA競馬学校や地方競馬教養センターなどの養成課程を経て、所管団体の騎手免許を取得する必要があります。2026年10月時点では、JRAの2027年4月入学者募集は終了しており、地方競馬教養センターの第110期募集は11月13日まで予定されています。受験を検討している人は、年齢、体重、視力、試験日程などの条件を確認しましょう。
年収は騎乗回数や成績によって変わり、体重管理も斤量に対応するための重要な仕事の一部です。軽い体重だけでなく、騎乗技術、判断力、体力、馬との意思疎通、安全への意識がプロとしての実力を支えます。
騎手という職業を正しく理解するには、華やかな勝利の瞬間だけでなく、その裏側にある訓練、体調管理、免許制度、収入の仕組みまで見ることが大切です。騎手を目指す人も競馬ファンも、こうした背景を知ることで、レースで繰り広げられる騎手と競走馬の駆け引きを、より深く理解できるようになります。 (出典: ジョッキー と は(Yahoo!ニュース))